out of the blueというイディオムがあります。「突然」「いきなり予告なしに」という意味で、副詞的に使われます。
Jim called me out of the blue.
One day, out of the blue, she announced that she was leaving. (Cambridge Dictionary)
では何故、out of the blueが「突然」なのでしょう。ここでいうthe blueとは青空(the clear blue sky)のことです。「雷が鳴ったら驚くであろう青空」です。つまり、そんな青空から何の前触れもなく雷が落ちてくるぐらいに「突然」であるということです。
日本語の「晴天の霹靂」と同じですね。霹靂とは雷のこと。晴天の霹靂とは、青い空に突然雷が鳴るほどに突然で衝撃的な出来事のことです。本当によく耳にするイディオムです。
アメリカのTVドラマ「スーパーナチュラル(Supernatural)」シーズン12エピソード3でも使われています。カスティエルとクラウリーがFBI捜査官扮して調査をおこなう場面。「ヴィンセントはどこだ?!」と二人に詰め寄られた女性が「彼、突然現れたんです。そして私の足を治してくれたんです。まるで魔法みたいに。」と答えます。
”He showed up out of the blue, and he fixed me like a miracle.”