2017年9月11日
念願の赤岳に登ってきました。出発は赤岳山荘前。駐車料金一日1000円也。駐車場にはトイレと水場があります。赤岳山荘の少し手前の「やまのこ村」にも駐車場があります。
少し歩くと美濃戸山荘。ここにも駐車場がありますが、こちらは宿泊者専用です。美濃戸山荘のそばに登山口があります。
北沢ルートと南沢ルートの二手に分かれていますが、今回は行者小屋へ向かうので南沢を行きます。
お花やキノコがたくさん! 特に色鮮やかなキノコに目を奪われ、歩き始めて早々大撮影会になってしまいました。
ふと気づくと何だか道が荒れています。随分ワイルドな道だなあと左を見下ろすと林道があり、登山客が一人歩いて行くのが見えました。どうやらキノコにつられて森へ入り込み、そのまま北沢ルートに出てしまった模様。
仕方ないので一旦登山口まで戻ることにしました。すぐに気づいて良かったですが、お花や何かにばかり気を取られるとよくありませんね。特に私は方向音痴なので気をつけないと。
もしゃもしゃのキノコがありました。じーっと見てるとちょっと気持ち悪い。
橋などを修復するためだと思われる材料が置いてありましたが、一体これをどうやってここまで運んだのか不思議でした。後にその答えがヘリコプターだと判明。
岩の上に祠、その下には「勝久雄彦霊神」明治22年建立の石碑。
昔は現在の行者小屋の他に「中の行者小屋」というのがあり、この石碑のある辺りは中の行者小屋の跡地のようです。・・という記述を後日ネットで見つけました。
マイヅルソウが赤い実をつけていました。
ここは白河原といわれるところ。なるほど名前のとおりです。
行者小屋の前にはベンチとテーブルがあり、広場になっているので、ここで休憩しました。雲の隙間から文三郎尾根を登っている人たちの列がちらっと見えました。
行者小屋からは、文三郎尾根を使っても地蔵尾根を使っても急登であることに変わりはありませんが、文三郎尾根は階段が多いので、地蔵尾根を行くことにしました。地蔵尾根への道は、小屋の裏あたりから始まります。
徐々に傾斜が急になり梯子も出てきます。
荷揚げをするヘリコプターも見えました。
振り返ると行者小屋と赤岳鉱泉が見えます。
目指す赤岳も見えてきました。
傾斜がどんどんきつくなりますが、頑張って登ります。お地蔵さんもお目見え。
ようやく稜線に出ました。そこが地蔵ノ頭。
そのまま稜線を赤岳方面へ少し進むと赤岳展望荘。五右衛門風呂と夕食のバイキングが話題の山小屋です。
今度は赤岳へ向けて岩場の急坂を登ります。先を歩く男性が「石を落とすかもしれません」と声をかけてくれました。私自身も後続の人(この時はいなかったけど)に怪我をさせないよう、一歩一歩慎重に。
赤岳頂上山荘へ到着。霧で何も見えないうえに、雨粒まで落ちてきました。雨がひどくなったときに備えて合羽着用。ベンチに座ってサンドイッチを食べました。
赤岳の山頂は、わずかな距離を置いて赤岳頂上山荘のある北峰と一等三角点のある南峰とに分かれています。
真っ白で何も見えないので、早々に下山開始。下りは文三郎尾根を使いました。
下り始めは岩場です。
途中、標識があさっての方向を向いていたため、霧のなか、歩いている道が正しいのかどうか不安になり、行ったり戻ったりとうろうろしてしまいました。地図を眺めても確信が持てず・・。事前にもっとしっかりコースの全体図を頭に入れておくべきだったと反省しました。
ようやく確信をもって歩き始めてしばらく下ったところに、ネットでよく見かける「マムート階段」が。これだー!と写真を撮りました。
延々と続く文三郎尾根の階段。確かにこれを登ってくるのはきついだろうなと思いました。
階段の前方–霧で何も見えなかったのですが、ヘリコプターの音がかなり近く聞こえました。下っていくとヘリを誘導している人の姿が見えました。ヘリが荷物を近くに下ろしたのだとか。
確かに登山道のすぐ隣の狭く細長い樹林帯の切れ目に荷物が置いてありました。こんな狭いところに荷物を下ろせるとは驚きました。
行者小屋に到着。ヘリの作業があるかもしれないので、休憩する場合は小屋の中にいるようにと指示されました。ヘリの作業を間近で見られるかもと期待して小屋で待つことに。
同じく小屋で休憩していた78歳の男性、赤岳と阿弥陀岳に登ってきたそう。横岳は天気が悪いから諦めたとか。お元気ですね~!
彼のお陰で小屋は和気あいあいの雰囲気になり、そこに居合わせた人たちが一つにまとまりました。
せっかくだからコーヒーをいただきました。丁寧に淹れてあって、とても美味しかったです。山でこんなに美味しいコーヒーがいただけるなんて、有難いことですね。
座る場所がなくて困っていると、男性二人が席をあけてくれたので、そこにお邪魔して楽しくお喋りして過ごしました。
この後、コーヒーで相席させていただいたお二人と美濃戸まで一緒に下りました。
初めての赤岳、霧のため頂上からの眺めはありませんでしたが、無事頂上に立って無事戻って来れたことが嬉しかったです。いろんな人との交流も楽しかったです。今度は赤岳展望荘に泊まってみたいです。