間投詞 well

あれこれ

間投詞の well には実に様々な用法があります。そのなかのいくつかをご紹介したいと思います。

1.考える間が欲しいとき

話している途中でちょっと何かを考える間が欲しいときってありますよね。そんな時、ただ黙ってしまっては会話が途切れた感じになってしまいます。そこで使えるのがこのwellです。

例えば友達と出かける日にちを決めるとき自分の予定表を眺めながら

Well, let’s see, I have some time on Thursday.

「うーん、そうね、木曜日だったら時間があるわ」

2. 話を再開するとき

少し間があった後に話を再開するときの出だしの言葉としても使えます。

Well, as I was saying earlier, we should go see Mr. Smith.

「とにかくさ、さっきも話したとおり、スミスさんに会いに行くべきだと思うな。」

3.話を終えるとき

議論や話を終えるときにも使います。

例えば授業の終わりに、

Well, that’s all for today.

「それでは、今日はこれまで」

4.自分の言っていることを強調するとき

上に述べたwellは話を始めたり終わったりする合図として使われるものでしたが、wellは会話の途中で相手に答えるときにもよく使われます。

たとえば、誰かと話していて自分の意見を述べようとするときなどに、それを強調する意で使われることがあります。

Well, I think that’s a good idea.

「それはいいアイデアだと思うよ。」

5.相手の言っていることがちょっと違うなと思うとき

会話の途中で、相手の言うことが「ちょっと違うんじゃないかな」と思うとき、最初にwellを置くことでそれを柔らかく伝えることができます。

Well, I wouldn’t think of it that way.

「うーん、ボクはそうは思わないけど・・」

6. Noの意を伝えるとき

相手が自分に対してYesという答えを期待しているときに「いや、そうじゃない」という意を伝えるときに使います。

So you’ve told him what you thought of the new project, then?

「それじゃ彼に新しい計画に関するキミの意見は伝えたんだね?」

Well, not exactly.

「いえ・・」

7. 確信をもって返事できないとき

Will you be home on Friday night?

「金曜の夜、家にいる?」

Well, it depends.

「うーん、場合によるかな」

8.事態・状況を受け入れるとき

「置かれている状況に満足しているわけではないし、ちょっとがっかりもしている。それでもそれを受け入れざるを得ない」という気持ちを示すときにも使うことができます。

oh well も同じ意味です。

たとえば翌日にBBQを予定していたのに天気予報は雨。あきらめざるを得ない場合に

Oh well, we will have to cancel the BBQ, I guess.

9. 驚きの気持ちを表すとき

wellは驚きの感情を表すこともできます。well, well,(well) も同様に使われます。

Well, Mark moved to London?

「えっ、マークはロンドンに引っ越したの?」

Well, well, well, I didn’t expect you here.

「おやおや、キミにここで会うとは思わなかったよ」

10.怒りの感情を表すとき

怒りの感情も表します。

Well, she could call me to say she was not coming to the party.

「少なくとも彼女、パーティに来ないことを電話で知らせてくれてもよかったわよね!」

11.質問するとき/説明をもとめるとき

相手に質問するときや説明を求めたいときにも使います。文脈が分かっていれば “Well?” だけでも用いられます。

Well, what do you know about this?

「で、あなたはこれについて何を知っているんですか」

このようにwellはさまざまな状況で使われます。

さて、wellの用法についていくつかご紹介してきましたが、実は間投詞は(いえ、間投詞に限らずどんな言葉でも)口調によってその意味が大きく変わります。口調によって喜びの表現にもなるし、怒りを表す意にもなり得ます。言葉が意味を持つのは、話し手が気持ちをこめてその言葉を発した瞬間なんですね。

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