毎日霧のサンフランシスコ~可愛い動物たちとの出会いも

アメリカ暮らし
Michael Bryant-ModeによるPixabayからの画像

サンフランシスコの気候

旅行パンフレットなどで見るサンフランシスコは、明るく晴れた賑わいのある街です。でも私がサンフランシスコ滞在の最初の数年間を過ごしたサンセット地区は、霧が多いことで知られるサンフランシスコのなかでも特に霧の多い場所でした。

サンフランシスコは一年を通して気温の変化がそれほどないため、四季の温度変化に慣れた私たちにとっては冬は暖かく、夏は寒く感じられました。

12月から3月ごろにかけては雨がよく降ります。雨が降る時は、日本の梅雨時のようにしとしと降るというより、強風であおられた横殴りの雨が降ることが多かったです。この時期以外は、ほとんど雨は降りません。降ったとしてもパラっと降るだけなので、濡れてもすぐに乾きます。アメリカ人は少々雨に濡れてもそれを大して気に留めていない様子で、皆濡れながら歩いていました。私ももともと傘を持ち歩くのが好きではないので、サンフランシスコ時代は少々の雨でも手ぶらで出かける自由を満喫しました。

サンセット地区 癒しの堀ネズミ

私はサンフランシスコ滞在の最初の数年をサンセット地区(sunset district)で過ごしました。サンセット地区は、サンフランシスコの中央部に南北に連なる丘の西側に広がっています。通りが東西南北に碁盤の目状にのびていて、通り沿いにはお菓子でできたかのような色とりどりの家が規則正しく並んで

私が家探しにこの地区へ出かけたときはちょうど晴れていました。色とりどりの家々が可愛らしく、1か月ほどダウンタウンのホテル住まいをした私はこの地区に足を踏み入れた瞬間にとてもリラックスできたのを覚えています。

最初にアウターサンセット、それから一度引っ越しをしてセントラルサンセットに住みました。住んでみて分かったのが、とにかく霧が多いことでした。一日中霧が出ているわけではないのですが、特に午前中は一年のうち300日くらいは霧の中だったような気がします。

私はそれまで「霧」というと、幻想的で素敵なイメージをもっていました。が、実際毎日霧ばかりだと幻想的どころか気が滅入りそうでした。毎日目を覚ますと、窓の外を白い霧が、もやもや~っと流れていくんです。サンフランシスコは夏に霧が多いなんて言われますが、ここは夏でも冬でも春でも秋でも、いつでも霧でした。

霧に包まれてどんよりしてしまいそうな私を元気づけてくれたのが、窓のすぐ横の芝生に住む「堀ネズミ」。堀ネズミはあちこち穴を掘って芝生を荒らしてしまうので害獣でもあるのですが、私は穴の中から時々顔を出すチビちゃんたちに随分癒されました。

堀ネズミの動画を見つけました。かわいいですよ。あ、でもネズミが苦手な方はご注意くださいね。

A baby pocket gopher
ハチドリ訪れるローレルハイツ

サンセット地区で数年を過ごした後は、ローレルハイツ(Laurel Height)という地区に引っ越しました。ここは、ゴールデンゲートパークの北東に位置します。サンセット地区に比べると、ずっと霧が少なかったです。

この家には堀ネズミはいませんでしたが、代わりにハチドリがしょっちゅう飛んできてわくわくさせてくれました。鳥が大好きな私にとっては、庭にハチドリが飛んでくるなんてまるで夢のような話でしたから。

ゴールデンゲートパークの動物たち

余談ですが、サンフランシスコではいろんな動物を目にしました。特にゴールデンゲートパークでは、ハチドリの他にキツネ、スカンク、冠ウズラ(California quail)なども見かけました。

霧が多くて気分が滅入りそうになることもありましたが、そんな私を癒してくれる動物がいたりもして、思い返すとやっぱりサンフランシスコは住みやすくていい街だったなあと思います。

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