海綿スポンジにはカビが生えない? ~医学への応用にも期待

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海綿スポンジを洗顔やバスタイムに用いてらっしゃる方も多いと思いますが、お気づきでしょうか、海綿スポンジにはカビがつきにくいことに。

海綿スポンジには、カビや有害なバクテリアなどの繁殖を抑える物質が含まれているのだそうです。また、酵素阻害剤として働く物質も含まれており、これがある種のガンなどを含む病気の治療に有用ではないかという期待も持たれているようです。

海綿スポンジには天然の殺菌作用がありますが、永久的にその効果が持続するわけではないので、バスタイムに使う場合などは、使用後は必ずきれいに洗って乾かすようにしましょう。

また、台所には置かないように。というのも、海綿スポンジに電子レンジをもってしても退治できないような強力で有害な菌が棲みついてしまう危険性があるからです。

カビが生えにくい海綿スポンジですが、それでもカビが生えてしまうことがあります。それを防ぐにはとにかく清潔に保つこと、これに尽きます。

使用後、よく洗って風とおしの良いところでよく乾かすことは必須ですが、これに加えて、週に1~2度ほど下記の方法でお手入れするとスポンジを長持ちさせることができます。

●重曹を使ったお手入れ●
コップ1杯ほどの水に大匙1杯の重曹を溶かして、そのなかにスポンジを浸ける。重曹に浸けることで、綺麗になるだけでなくその細胞も蘇るため、見かけも良くなります。
●ティーツリーオイルを使ったお手入れ●
コップ1杯ほどのぬるま湯にティーツリーオイルを数滴垂らします。そのなかにスポンジを浸けます。ティーツリーオイルには殺菌作用があります。またスポンジの嫌な臭いも消してくれます。
●リンゴ酢を使ったお手入れ●
コップ1杯ほどのぬるま湯に大匙1杯のリンゴ酢を加え、そのなかにスポンジを浸けます。
●過酸化水素水(酸素系漂白剤)を使ったお手入れ●
コップ1杯ほどの水に、コップ4分の1程度の過酸化水素水(酸素系漂白剤)を加え、そのなかにスポンジを浸けます。殺菌する効果があるだけでなく、黒ずんでしまったスポンジの色も蘇ります。

さて、スポンジを長持ちさせるために、下記のことは避けてください。

●電子レンジにかける。煮沸消毒する。乾燥機で乾かす。→スポンジが硬くなってしまいます。

●塩素系漂白剤を使用する。→スポンジが傷んで使えなくなってしまいます。

●水気をとるときに捩って絞ったり引っ張ったりする。→スポンジが破れることがあります。

海からの贈り物、海綿スポンジ。上手にお手入れして長く愛用したいものですね。

Vocabulary 今日の単語

Among the wealth of biologically active compounds in sea sponges are some enzymes that fight the growth not just of the fungus that causes mildew, but also molds and destructive bacteria. (New York Times)

compound  [ˈkɒm.paʊnd]  (名) 有機化合物
fungus   [ˈfʌŋ.ɡəs]  (名)菌・カビなど、胞子で再生する寄生植物

fungusの複数形は fungi または funguses。カビもfungusですし、マッシュルームなどのキノコ類もfungusです。

mildew  [ˈmɪl.duː]   (名)カビ
mold  [moʊld]   (名)カビ

mildew と mold はどちらも「カビ」です。mildewはmoldの一種です。この二つの大きな違いは、mildewが平面状に拡がるのに対し、moldはモフモフと膨らんで育っていくことです。どちらも気持ち悪~いですし健康にも良くないですが、健康被害がより大きいのはmoldのようです。

確認するためにimageでググっていたら、ちょっと気分が悪くなりました。

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