病院の予約をするのも一苦労

アメリカ暮らし

アメリカの病院やクリニックで診察を受ける場合、基本的に予約が必要です。体調を崩したときに、どの医療機関で予約を取るかは、加入している保険によります。(アメリカの医療保険についてはここに簡単にまとめてあります)

多くの場合、医療機関に自分で電話をして予約をすることになります。が、これが慣れないうちはなかなか難しい。

予約に20分もかかってしまった

私は初めて病院に予約の電話を入れたとき、眼科の予約をとるのに20分かかりました。

和英辞書で「眼科医」と引くと、いくつかの単語が挙げてあります。メガネやコンタクトレンズを作るために視力を測ったり目の検査をしてもらったりするのには、optometrist (検眼医)、その他目の疾患の治療をしてもらうにはophthalmologist(眼科医)の予約をとります。

私は当時これについて知らなかったので、コンタクトレンズを作るためにophthalomologistの予約を取ろうとしていました。しかも、発音が悪かったのか、”ophthalomologist”を”orthopedic” surgeonと聞き違えられてしまい、はじめは整形外科の部門に電話をつながれてしまいました。当然話が食い違って、また最初の「総合受付」に戻されてやり直し。

病院の予約の電話一本で20分もかかるとは。

でも、20分も時間をかけると、ただ病院の診察を予約しただけなのに、まるで何か大仕事を成し遂げたような達成感も感じることもできたので、こういう苦労をするのもあながち捨てたものではありません。

電話の前にメモしておくこと

診察を予約するときの電話で、必ず聞かれること・伝えなければならないことがいくつかあるので、あらかじめ何を言うかメモしておくと良いと思います。

用件

診察のための予約なのか、健診のための予約なのか等、用件を伝える必要があります。

Dr. Green’s office. How may I help you?

I would like to make an appointment to see the doctor.

診察の予約をしたいのですが」

お医者さんが一人しかいないクリニックであれば上記のように”the doctor”と言えばいのですが、医者が何人もいてどの先生に診てほしいか決めている場合は、お医者さんの名前を言います。

I would like to make an appointment to see Dr. 〇〇.

健康診断の予約も同様に行います。

I would like to schedule an appointment for a regular check-up.「健康診断の予約をしたいのですが」

名前

名前は必ず聞かれます。

May I have your name, please?

My name is Apple Tree.

私は大抵の場合、スペルも聞かれました。

Can you spell that for me?

It’s Apple, A, p,p,l,e,

and Tree, T, r, e, e.

症状

なぜお医者さんに診てほしいのかを伝えます。

What are your symptoms(症状)?

「どうなさいましたか?」

Why do you need to see the Doctor?

I’ve had a high fever for the past two days.

「ここ二日間高熱があります」

<例>

I have a headache.  頭が痛いです。

I have a stomachache. お腹(胃)が痛いです。

I have an upset stomach. お腹の調子が悪いです。

I cough a lot. ひどく咳がでます。

I feel nauseous. 吐き気がします。

I have diarrhea. 下痢をしています。

I have a sore throat. 喉が痛いです。

I have a rash. 発疹があります。

<「~が痛い」と言いたいとき>

一番簡単なのは I have a pain in ~ という言い方です。

I have a pain in my shoulder. といった具合です。

診察の日時

There’s an opening tomorrow at 9AM. 「明日の朝9時に空きがあります」

このようにクリニック側から空いている時間を教えてくれる場合も多いです。

That’ll be great. Thank you. 「その時間にお願いします」

こちらの希望を聞かれることもあります。

What time would be good for you? 「いつがご希望ですか?」

できるだけ早く診て欲しい場合は

I would like to see Dr. 〇〇 as soon as possible today .

それほど急ぎでない場合は

I would like make an appointment in the afternoon. Do you have anything open? 「午後に予約をとりたいのですが、空いている日はありますか?」

などと言えます。

<急ぎたいとき>

緊急性のある場合は、もちろんクリニックに電話するよりも911ですが、救急車を呼ぶほどでなく、でも急ぎの場合は

It’s urgent. 「急いでいます」

と言ってもいいですし、もし近くに Acute Care Clinic と呼ばれる予約のいらないクリニックがあれば、そこに行くのも一つの手です。

私の住んでいた地区にはUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)のMedical CenterのなかにAcute Care部門があったので、よくそこに行っていました。予約ができないので待ち時間は長かったですが、必ずその日のうちに診てもらえました。

通訳の有無

大きなメディカルセンターなどでは日本語の通訳をお願いできることもできます。病気のときは自分の症状をなるだけ詳しく正確に伝えたいものですから、通訳のサービスは有難いですね。

Please arrange a Japanese interpreter for the appointment? 「診察のときに日本語の通訳をつけてください」

電話での会話は、面と向かって喋るのとは違って相手の表情も見えないしジェスチャーも使えない。しかも具合の悪いときの電話となると、なおさら大変です。でも、聞かれること、伝えなければならないことは決まっていますから、あらかじめメモを用意するだけで随分と楽になると思います。

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