病気になってもなかなか病院で診てもらえない現実

アメリカ暮らし

アメリカに住んでいる時とても不自由に感じたのが、病気になったときになかなか病院にかかれなかったことです。

風邪をひいて熱があるのに予約が3日後にしかとれなかったり、足を捻挫して痛くて腫れているのに予約が1か月だったり。私からするとほとんど意味不明でしたが、それがアメリカの制度ならば仕方ないわけです。

アメリカの医療保険

(私は専門家ではありませんので、以下は私が個人的に調べて知ったことにしか過ぎません。)

アメリカには日本のような国民健康保険制度がありません。高齢者、低所得者、障がい者を対象にした公的医療保険制度はあるようですが、それに該当しない場合は各自が民間の医療保険に加入しなければなりません。

よく耳にする医療保険のネットワークにHMOとPPOがあります。

HMOは、かかりつけのお医者さん(primary care physician)を決め、不調を覚えたらまずそこへ連絡をして診てもらいます。さらに治療や検査が必要な場合は、そのお医者さんから専門医へ紹介状を書いてもらいます。専門医は自分で選ぶことができません。

PPOはネットワーク内から自分で医療機関を選ぶことができます。そのかわり、ネットワーク外の医療機関で治療を受けた場合は、通常より自己負担が増えます。

私が加入していたのはHMOでした。かかりつけのお医者さんに診てもらうときも、専門医にみてもらうときも、co-pay/co-paymentとして20ドルを支払っていました。このco-payは、どんなにたくさん検査をしても同じ金額でした。妊娠したときにお世話になった産科では、このco-payは支払う必要がありませんでした。このあたりも、保険の契約内容によって異なると思います。

Acute Care Clinic

どんなに熱があってもどんなにお腹が痛くても、予約がなかなか取れない。それが現実でした。

そこで私がよく使ったのがAcute Care Clinicというところ。ここは予約が取れないので待ち時間が長くなりますが、そのかわり必ず待っていればその日のうちに診てもらえましたし、さらに検査が必要な場合などには、ここから検査の予約が取れたり専門医に紹介してもらえたりしました。

Emergency Roomに駆け込むほどではないけれど急を要する場合には、地域のAcute Care Clinicを活用すると良いと思います。

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