杣添尾根~横岳 ツクモグサを求めて~稜線上はお花の楽園 2016年6月9日

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2018年のツクモグサ・ホテイランの様子はこちらの記事 /2019年の様子はこちらの記事

2016年6月9日(木)

縞枯山荘でツクモグサのバッジをもらって八ヶ岳にはツクモグサという珍しい花が咲くということを知って以来、私は事あるごとにツクモグサの話ばかりしていました。それを聞いた知人が、横岳に連れていってくれるというので、大喜びで出かけてきました。

<ルート>

杣添尾根登山口~貯水池~三叉峰~奥の院(横岳)~三叉峰~貯水池~杣添尾根登山口 (約6時間)

もともとスポーツからは程遠く体力のない私でしたが、3~4時間のルートを歩くのにはだんだん慣れてきていました。でも、今回のルートはコースタイムが6時間。私にとっては初めての長丁場でしたので、気合を入れて(でも不安でドキドキしながら)出発しました。

6月9日。ツクモグサにはギリギリかもしれません。杣添尾根は稜線に出るまでずっと樹林帯の登りなので、普段どれくらい人気のあるルートなのかよく知りませんが、少なくともツクモグサの咲く時期は、横岳への最短ルートとして大人気です。

出発は杣添尾根登山口。登山口横に駐車場がありますが、10台程度しかとめられません。この辺りは別荘地なので、駐車場以外に路駐することはできません。(それでも路駐する車が多く、住民の方が困ってらっしゃると聞きます。)私たちが訪れたのは平日でしたので駐車場の問題はありませんでしたが、混雑する時期の週末は、前夜から車をとめている人たちもいるようです。駐車場にトイレや水場はありません。

登山口から貯水池までは20分ちょっとくらい。ほぼ平坦な歩きやすい道です。

貯水池は広場になっています。

貯水池をすぎると本格的な登山道になります。樹林帯に入ってすぐ、登山道右側にイチヨウランを見つけました。緑色をしたお花なので、すごく綺麗なのですがあまり目立ちません。ですから、運よく見つけたときはすごく嬉しい花のひとつです。一生懸命写真に撮ろうとしたのですが、どうしてもうまくピントが合いませんでした。ピンぼけですが見てください。

ハイマツ帯に出るまで、樹林帯の単調な登りです。

土が流れ落ちて段差が大きくなっている箇所がたくさんあります。木の根っこが可哀そう。ごめんね。

どんどん登っていくとハイマツ帯に出ます。

このハイマツ帯も頑張ってずんずん登っていきます。体力のない私は疲れてヒィヒィ言いながら登りました。

登り切って稜線に出たところが三叉峰。貯水池からここまで3時間40分。

三叉峰から横岳(奥の院)までは稜線上を10分ほど歩きます。この日はガスが出ていて眺望はありませんでしたが、晴れていれば素晴らしい景色が見られずはず。

横岳方面へ歩いていくと、ありましたーツクモグサ!

ツクモグサは陽が照らないと花を開いてくれません。この日は曇っていたので、ほとんどの花は閉じていました。

ウルップソウもありました。まだ完全に蕾を閉じているのも。

他にもいろんな花が咲いていました。こんなところにお花の楽園があるなんて素敵!

横岳頂上

郷愁を誘うイワヒバリの後ろ姿

ここで雨が降り出したので、雨具を着込んで急いで下りました。下りは横岳から杣添尾根登山口駐車場まで3時間ほどです。雨でぬれた道は滑りやすかったので気を遣いました。

杣添尾根は単調な樹林帯の登りではありますが、稜線に出てからのお花の楽園はそれまでの疲れを一気に吹き飛ばしてくれます。横岳のツクモグサを見に行くには最短ルート。おすすめです。

関連記事:ホテイランとツクモグサを求めて八ヶ岳へ ~赤岳山荘・赤岳・横岳・硫黄岳~ 2018年6月1-2日


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