秋の木曽駒ケ岳 2017年9月25日

山へ行こう

木曽駒ケ岳の秋の景色を見たくて出かけてきました。千畳敷カールはまだ秋色には染まっていませんでしたが、ルート上のあちこちでたくさん秋を楽しめました

千畳敷駅~乗越浄土~木曽駒ケ岳~ 将棊頭山 ~濃ヶ池~乗越浄土~宝剣岳~極楽平~千畳敷駅(コースタイム7時間45分)

日帰りの木曽駒ケ岳。ロープウェイの混雑を考えると、どうしても始発に乗りたいところ。そこで自宅を2時半に出発し、菅の台バスセンターの駐車場に5時半過ぎに到着しました。

菅の台バスセンターの駐車場は350台収容の大きな駐車場です。平日だったためか、駐車場にはまだ空きがたくさんありました。

ここからロープウェイしらび平駅行きのバスに乗ります。バスもロープウェイも、人が多いときには臨時便を出してくれます。バス停の前には長い列がありましたが、私は2台目のバスに乗ることができました。

ロープウェイの待ち時間もなく、千畳敷カール駅には7時頃到着しました。

登山ポストがあるので計画書を提出して、いざ出発。

登山口にある駒ケ岳神社でお参りをして、乗越浄土へと登っていきます。

これ以上ない、というほどのお天気で、空は真っ青。紅葉はまだこれからとのことでしたが、この時点でも十分美しかったです。

遠くに富士山の頭がぴょこん。

↑振り返って千畳敷カールを見下ろしたところ↑

乗越浄土への最後の登りは、急ではありますが、一歩一歩登って行けばそのうち着きます。

よいしょよいしょと登っていくと乗越浄土。ここまで来ると、遠くの山々まで見渡すことができます。千畳敷カール駅から1時間かからないくらいなので、登山をするつもりがなくてもここまで頑張って登ると千畳敷カールが2倍楽しめます。

宝剣山荘&天狗荘

青い屋根の宝剣山荘のすぐ手前に濃ヶ池への分岐点があります。今回私は馬の背の八合目から濃ヶ池へ下って、駒飼の池~宝剣山荘と登り返すルートをとりましたが、その逆ルートを歩く人も多いようです。

私は中岳を目指します。途中、道が二手に分かれるのですが、左に行ってしまうと中岳を巻いてしまうので要注意。

次に目指すは木曽駒ケ岳。麓に駒ケ岳頂上山荘が見えます。山荘の右側、広く開けたところがテント場です。ここにテントを張ったら夜は星が綺麗でしょうね~。

木曽駒ケ岳への登りの途中で見かけた岩。ちょっと燕岳のイルカ岩に似てない?とひとりごちたりして・・  遠くには御嶽山、見下ろすと頂上木曽小屋。

木曽駒ケ岳頂上に到着。

近くにいた方が、いろんな角度で写真を撮ってくださいました。

この景色を眺めながら、持ってきたサンドイッチを食べました。なんて贅沢な時間でしょう。

頂上にはこうしてあちこちに石が積んでありました。何か意味があるのかしら。

頂上木曽小屋。

こちらは頂上山荘に比べると人が少なめで静かに過ごせるのだそうです。

今度は 将棊頭山 (しょうぎがしらやま)に向かいます。気持ちのいい稜線歩きです。

小鳥が石の上で可愛らしいポーズをたくさんとってくれたので、しばし観察。

前方に見える山々を真正面に見て歩いて行けたので、まるで自分が雲の上を進んでいるかのような錯覚にとらわれました。

また先ほどと同じ小鳥と出会いました。一度岩の向こうに隠れてしまったので「どこ行ったの~?」と声をかけると、お腹が黒と黄色の縞々模様の虫を咥えたまま、またピョンと姿を現しました。

逃げようともせず、手を伸ばせば届きそうなところで時折ピヨッピヨッと鳴きながらこちらをじっと見ている姿、可愛かったなあ。まだ成鳥ではなかったのかも。

それから次々と仲間が飛んできて、6羽ほどで戯れていました。

まだまだ稜線は続きます。右下に濃ヶ池が見えました。

濃ヶ池と馬の背の分岐。

すれ違った男性が、慰霊碑のもう少し先の岩のところから振り返った眺めが素晴らしいよと教えてくれたので、慰霊碑を目指して歩きます。

のちに、これが1913年8月に高等小学校の先生と生徒たち11人が亡くなってしまった遭難事故の慰霊碑だと知りました。合掌。

振り返ると宝剣岳、木曽駒ケ岳。眼下には西駒山荘。

西駒山荘、静かで良さそうです。いつかここに泊まって、この近辺をゆっくり楽しむのも楽しそう。

将棊頭山 (しょうぎがしらやま)に到着。だ~れもいない山頂で壮大な景色を眺めながらサンドイッチで腹ごしらえ。小さい虫がいました。炎天下は暑いよ~。それにそこにいると小鳥ちゃんに見つかっちゃうよ~。

将棊頭山の先にもずーっと稜線が続いています。

さて、戻ります。木曽駒ケ岳を正面に見て歩く。気持ちいいわ~!

八合目分岐から、濃ヶ池へくだります。これまでと植生が違っていましたが、これまた息をのむような美しさ。


そして濃ヶ池。今回の山行で一番気に入ったのがここ。時間があればもっともっとゆっくりしていたかったです。

随分ここでゆっくりしました。本当に素敵なところです。

この先、駒飼の池を経て宝剣山荘前の分岐まで登り返します。写真では分かりづらいのですが、濃ヶ池から流れ出た水で登山道が沢のようになっていました。なかなか素敵な雰囲気。

途中短い梯子が2カ所。特に問題ありません。

ここまでも結構登ってきたのですが、この先も宝剣山荘までかなり登りました。疲れました~。

宝剣山荘でお手洗いを借りて(200円・靴のまま行けて綺麗)宝剣岳へ出発。

これが宝剣山荘側から登って行く鎖場。注意して登って行けば特に問題ありませんでした。ただ、向こう側にまわり込むところは右側が切れ落ちているので要注意。

宝剣岳の頂上は、私の後ろの一番高い岩の上のようですが、高所恐怖症の私はとてもじゃないけど登れません。そこで、「宝剣岳」の札だけ持って記念撮影。

岩にペンキで印がつけてあるので、それを確認しながら慎重に進みます。✖の方向へは間違っても行かないようにしつつ・・

先を行くご夫婦。ご主人が突然こんなことを! 私は見ているだけでゾクゾクしましたが、彼は案外楽しそう。どうか落ちませんようにと祈りながら、写真を一枚撮らせていただきました。奥様も「見ているだけで怖いから早くおりて!」と半ば懇願していらっしゃいました。

遠くにロープウェイ駅。あそこまで下っていくわけですね・・・。

登ったり下ったり。ザックが岩に当たって体が前に押し出されるのが一番怖い。とにかく慎重に進みました。

下ってきたのを下から見上げます。上の写真、中腹に男性が二人います。見えるでしょうか。

これ、落ちたらちょっと・・ですよね。高所恐怖症&岩場に慣れているわけではない私が記念撮影している場合ではないのですが、きちんと足場は確保してしっかりつかまっているので大丈夫です。でももうしません。

1カ所を除くと、どこも鎖が設置してあり、それにつかまりながら歩けるようになっていますが、一ヵ所だけ、両側が切れ落ちた岩の上を越えていかなければならないところがあり、そこは特に怖かったです。

私のように高所恐怖症だったり岩場にそれほど慣れていない場合は、宝剣山荘から宝剣岳へ空身でピストンする方がいいと思います。私ももうこのルートは歩きません。

三ノ沢分岐に到着。心底ほっとしました。そこからは歩きやすい道が続いて極楽平。宝剣岳からの下りを思うと、極楽平とはよく言ったもの。あとはロープウェイ駅まで下りていくだけです。

ロープウェイ駅到着。無事下山しました。今回は宝剣岳を越えたおかげで、ものすごく歩きごたえのある山行になりました。私はどうやら高いところはダメみたい。あの道を通ることはもうないかな。とにもかくにも、紅葉を満喫できた良い一日でした。(紅葉の一番の見頃は恐らく数日後あたりだと思われます)

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