2019年7月7日
昨年、畳平の観光センターの売店の方に「魔王岳に行くとヒナを連れた雷鳥に会えるよ」と教えていただいたのを、どこで何を間違えたのか勝手に「大黒岳」だと思い込み、剣ヶ峰から戻ってきてから、今度は雷鳥のヒナに会いに大黒岳へ行ってきました。(剣ヶ峰の様子はこちら)
大黒岳への登山口は、「標高2716m」のバス停のすぐ前にあります。
登山口といっても、ここから頂上まで20分程度。道も整備されているので、スニーカーがあれば気軽に行ってこれるところです。
ただし、剣ヶ峰方面に比べると人が少ないからか、こうして熊に私たちの存在を知らせるための警鐘がいくつか置かれていました。
ハイマツの中からホシガラスが次々と飛び立ちます。ホシガラス、ここだけで一体何羽見たことでしょう。
ホシガラス以外、人の気配もなく、熊の気配もなく、そして雷鳥の気配もない。雷鳥なんて本当にいるのかしらと思ったとき、行く手の左側で何やら動くものが目に入りました。
雷鳥のメス。それから、なんと雷鳥のヒナ! ヒナは6羽いました。慌てふためいて逃げていくわけではないのですが、少しずつ向こうへ向こうへと離れていきます。観察しているうちにかなり離れてしまい、カメラを取り出したときには時すでに遅し。
それでもお母さん雷鳥とヒナ1羽の後ろ姿だけ辛うじてカメラにおさめることができました。よちよち歩きのヒナたち、ふわっふわで、本当に可愛らしかったです。
大黒岳の頂上。
御来光スポットなのだそうです。
少し先へ進んで行くと、今度は雷鳥のオスがいました。
さらにもう少し進んで、ハイマツの中を少し下ってみることにしました。
イワカガミが群生しているところがあり、つい「うわぁ」と声をあげてしまいました。うーん、なかなかそれを写真にはできないんですよね・・。
ハイマツの林が途切れたところで、また雷鳥のオスを見かけました。こちらは、私の姿を見るとすたこらさっさと逃げて行ってしまいましたが、その後姿の可愛いかったこと。
道はさらに先へと続いていましたが、坂を下りきったところで引き返すことにしました。
餌をついばんでいたオスは、先ほど同じ場所にいました。その辺りが縄張りなんでしょうね。ヒナを連れたメスを探しましたが、彼らはどこか別のところへ移動してしまった模様。
静かな時間を過ごすことができた大黒岳。なかなか気に入りました。バスターミナルからすぐなので、バスの待ち時間などがあるときにでもまた訪れたいと思います。