2017年8月5日(土)
八ヶ岳のコマクサが見頃になったというニュースから既に10日以上経過。それでもひと目コマクサを見たいという一心で、根石岳へ行ってきました。
八ヶ岳では硫黄岳山荘付近、横岳付近など、あちこちでコマクサが見られますが、根石岳山荘のウェブサイトに「白いコマクサが咲いています」とあったので、ここに行くことにしました。
桜平~夏沢鉱泉~オーレン小屋~箕冠山~根石岳山荘~根石岳~本沢温泉~夏沢峠~オーレン小屋~夏沢鉱泉~桜平(コースタイム6時間10分)
桜平駐車場には7時過ぎに到着。混雑を心配していましたが、午後から天気が崩れるという予報を受けてか、駐車場中にもまだ空きはたくさんありました。
桜平ゲート
夏沢鉱泉から雰囲気のいい森の中を緩やかに登って行きます。
しばらくは樹林帯歩き。樹林帯が切れてもう少し歩くとオーレン小屋に到着。
ボルシチが食べたかったんですが、先があるので今日は我慢。
ここから箕冠山(みかぶりやま)へ向かいます。箕冠山までは50分ほど。
箕冠山の山頂。ぱっと見ただの分岐点ですが、落ち着いた雰囲気の場所です。
少し進んで階段を降りると、眼下に根石岳山荘が見えてきます。その向こうに根石岳、東天狗、西天狗。
東側からは雲がモクモクとあがってきており、そちらの展望はまったくありませんでした。
根石岳山荘
コマクサ、たくさん咲いていました。白い花が見当たらなかったので山荘の人に尋ねたところ、案内してくださいました。
ロープで保護してある群生地の、かなり内側に一株。肉眼ではほとんど確認できませんでしたが、カメラのズームのお陰ではっきり見ることができました。文明の利器、すばらしい。花はもう終わりかけですが、確かに白いです。
せっかくなので小屋で休憩して、白玉ぜんざいをいただきました。それから、目の前の根石岳へ。
この辺りから見る西天狗と東天狗の稜線は、すごく綺麗です。
根石岳頂上をあとにして、東天狗へ向かったのですが、この頃には雲が増えてきていて天狗岳の向こう側の眺望はのぞめそうになかったので、東天狗はスキップして白砂新道を本沢温泉へ下ることにしました。
本沢温泉への分岐からは、斜面を九十九折に下りますが、砂でざらざらと滑りやすくあまり歩きやすい道ではありませんでした。
近くをひらひらと飛んでいた黒い蝶。遠くの岩にとまったのをズームインして撮りました。
周りの医師に姿が溶け込んで、遠くから見ると木の皮か何かに見えました。
ここを歩いているとき、近くで何か獣の気配がしました。別に物音がしたわけではないのですが、一緒にいた夫も同じことを言っていたので、「何か」が近くにいたのだと思います。ちょっと緊張してドキドキしました。
斜面を下り終わると樹林帯に入ります。ふと見上げたところにシャクナゲが残っていました。
ところで、本沢温泉へ向けて下っている途中、すぐ下に建物が見えた(ような気がした?)のでもうすぐだなと思ったのに、下れど下れど一向に着かない。実際に到着したのはそれから随分歩いてからでした。あの建物はいったい何だったんでしょう。幻覚でも見たのでしょうか。狐につままれたような気分です。
分岐から50分ほどで本沢温泉に到着。
雲ゆきがますますあやしくなってきました。冷たい水でペットボトルを満たしてから、夏沢峠へ急ぎます。
夏沢峠へ向かう登山道から見下ろすと、本沢温泉の野天風呂が見えました。気持ちよさそうですが、こんなに登山道から丸見えなんじゃねぇ・・・
本沢温泉から夏沢峠まで約1時間。ついに雨がバラバラと落ちてきたので、慌てて合羽上下を着こみ、ひたすら桜平へ急ぎました。
桜平に近づくとまた陽が差してきました。地面も濡れてないし、どうやらここでは雨が降らなかった様子。
1時間ほどで桜平の駐車場に到着。帰りに、唐沢鉱泉に立ち寄って汗を流しました。お風呂上りはお決まりの鉱泉源泉視察。
シロバナノヘビイチゴが真っ赤な実をたくさんつけていました。これ、食べると美味しいんですよ。イチゴの香りが強くて甘いです。もう少し大粒だったらいいのにね。