車を購入! そして盗難に遭った話

アメリカ暮らし

ついに車を購入

サンフランシスコ市内はバスや路面電車を使えば、市内であればどこへでも行けるので、当初は車を買う予定はありませんでした。でも、時刻表はあれど、来るはずのバスが全然来なかったり、途中でバスが故障してしばらくそこで止まってしまったりと、結構不便なことも多かったので、ついに車を買うことにしました。

たまたま夫の勤め先の日本人女性が車を売ろうとしていることを知り、その方から車を譲っていただくことにしました。

私は、夫が持ち帰ってきた車を見てひと目で気にいりました。アキュラのインテグラという車でした。前のオーナーさんが丁寧に乗ってらしたのが明らかで、メンテナンスもきちんとされていましたし、車もピカピカでした。早速週末にギルロイという街にあるアウトレットまで買い物がてらドライブに行きました。当時私はまだ免許を持っていなかったので助手席にしか座っていませんが、それでもお気に入りの車に乗って大はしゃぎでした。

車がない!

当時私たちはサンセット地区に住んでいましたが、家に車庫がなかったので家の前の道に路駐していました。この地区では皆さん、家に車庫がなかったり所有する車の台数分の車庫がなかったりした場合は、家の前に路駐していました。

車を買って2週間。

ある朝、家を出た夫がすぐに戻ってきました。家の前にとめたはずの車がないというのです。そんな馬鹿な・・と私も外に出てみると、昨夜まであったはずの車が忽然と消え失せていました。

警察に通報すると、自転車に乗ったおまわりさんが来てくれました。事情を話すと、「サンフランシスコでは一日に何十台も車が盗まれているからね。すぐに解体して売られてしまうから、まず見つからないだろうね。」と言われました。

お気に入りの車だったのに・・・。まだ週末に一度ドライブしただけだったのに・・・。

すぐに保険会社にも電話を入れました。

駐車違反のチケットが届く

車を盗まれて1週間ほどした頃でしょうか。自宅に警察から駐車違反のチケットが郵送されてきました。日付をみると、車を盗まれた数日後になっていました。しかも、違法駐車をしていた場所が、なんと自宅から数ブロック先の通りになっているのです。

私たちはおまわりさんに言われたように、車を解体して売ることを商売(?)にしている人たちの仕業だと思い込んでいました。でも実際は、近くに住む誰かか、または近くに知り合いのある誰かが車を盗み、盗んだ車を平然と数ブロック先に違法駐車していたのです。なんだか車を盗まれたことよりも、この事実のほうがショックが大きかったです。

もちろん駐車違反のチケットについては、警察に事情を説明して事なきを得ました。

車が発見される

そうこうしていると、警察から連絡が入りました。車が見つかったのでした。

私たちの車を盗んだのは未成年者だったため、名前も住所も結局明かされることはありませんでした。彼らは盗んだ車で無茶な運転をし、事故を起こしてしまったのだそうです。

夫が車を確認しに行きましたが、車は大破していたためそのまま廃車扱いにしました。私がもし大破した車を見たらショックを受けていただろうから、見なくてよかったよ、と夫に言われました。車は大破しましたが、乗っていた未成年者たちは軽傷ですんだとのことで、ほっとしました。

保険金

盗難に遭った後の保険会社とのやり取りはすべて夫に任せきりでした。結構面倒だったようですが、保険金はきちんと支払われました。アメリカには車の価値を査定するBlue Bookというものがあり、盗難車に対する保険金の金額もこれに基づいて算定されます。結果的には、私たちが実際に購入した金額よりも2000ドルほど多く保険金が支払われました。そんなこともあるんですね。

今ではすべてが懐かしい思い出ですが、この車の写真を一枚しか撮っていなかったことだけがちょっと心残りです。

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