2016年10月2日(日)
秋を見つけに白駒池周辺を散策しました。本当は丸山あたりまで行く予定だったのですが、体調不良のため途中で引き返しました。
車は白駒池駐車場にとめました。(駐車料金500円/トイレ50円)
木道は濡れているとすごく滑りやすいです。特に斜めになっているところなどは、細心の注意が必要です。
白駒池です。少し紅葉が始まっていました。
ここから、高見石小屋方面へ少し登山道を歩いてみました。
ちょうどキノコがたくさんある季節なんですね。雨に濡れたキノコ、綺麗でした。
なんだかキノコの写真ばかりですが、私はキノコが大好きで(食べるのも見るのも)キノコを目にすると写真に撮らずにはいられないのです。この日はキノコ三昧だったので私は始終わくわくしどおしでした。
道はドロドロぐにゅぐにゅでした。こんな日はスパッツがないとズボンが汚れてしまいますね。
コケもいろいろありました。
高見石方面の登山道へ入ってからは前日の雨のため、ただでさえ湿りがちな道がドロドロでしたが、雨あがりのしっとりした森もなかなか良いものでした。
それから車で御射鹿池へ移動しました。車で30分ほどの距離です。
この御射鹿池(みしゃかいけ)、日本画家の東山魁夷の作品「緑響く」のモチーフとなった池なのだそうです。
一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消え去った―そんな空想が私の心のなかに浮かびました。私はその時、なんとなくモーツアルトのピアノ協奏曲*の第二楽章の旋律が響いているのを感じました。
おだやかで、ひかえ目がちな主題がまず、ピアノの独奏で奏でられ、深い底から立ち昇る嘆きとも祈りとも感じられるオーケストラの調べが慰めるかのようにそれに答えます。白い馬はピアノの旋律で、木々の繁る背景はオーケストラです。
『東山魁夷館所蔵作品集』1991年
素敵ですね。御射鹿池はため池としてつくられた人造湖で、行ってみると何てことない四角い池です。東山魁夷が有名にしていなければ、知らずに通り過ぎてしまいそうな池です。でも、転落防止用につくられた柵の手前に立ってみると、池は対岸の森の木々や向こうの山を映して、静かに水をたたえていました。ここをモチーフにするとは、画家ってすごいなあと思いました。