富士山の見える山~越前岳(愛鷹連山/静岡県)

山へ行こう

2019年2月7日(木)

富士山の麓、愛鷹連山の最高峰の越前岳に行ってきました。午後から仕事が入っていたので、十里木から越前岳までのピストンにしました。

平日とあってか、十里木高原の駐車場はガラガラ。ここにはお手洗いと靴を洗うための水場があります。

最初は階段を登っていきます。「馬の背見晴台」にはベンチとテーブルがあるので、ここで富士山を眺めながら休憩。

「馬の背見晴台」から少し進んだところから、左側へ入る道があります。地図には載っているルートは人がたくさん通るため、道が崩れて木の根っこが露出していますが、こちらのルートは比較的新しいので、崩れた箇所もなく歩きやすいです。しっかり踏み跡がついていますので注意して歩けば迷うことはないと思いますが、標識はないので不安な場合はメインルートを通ったほうがいいかもしれません。

振り返るたびに、素晴らしい富士山の眺めが・・。

南アルプスの山々も見えました。

標高をあげるにつれ、少し雪が出てきました。

ちらほら凍結箇所が出てきたので、チェーンスパイクを装着しました。

 

2時間ほどで頂上に到着しました。頂上には他にも3人ほど登山者がいました。皆さん地元の方で、新しいルートを開拓したりベンチを設置したりしているそうです。

実は十里木高原から越前岳頂上へは、地図に載っているメインルートのほかに4つくらいルートがあります。私はこの日通ったポピュラーなルートしか知りませんが、皆さん、よくご存じの様子。そこにいた人の一人が「よかったら○○のルートを通るから一緒に下りませんか?」と声をかけてくださったのですが、仕事の時間もあったので泣く泣くお断りしました。残念。

下る途中、下から登ってくる女性と会いました。二言三言、言葉を交わすうちに、彼女が「今日は風も強いし、もう引き返すわ」と言い出したので、何となく一緒に下り始めました。

彼女が突然「ちょっと他のルートを通ってみますか?」と声をかけてくれたので、案内してもらうことにしました。

案内してもらったのですが、まったく踏み跡らしきものが見当たらないので、どこをどう通っているのやら・・・。それなのに、森の中に突如テーブルとベンチが現れた時にはびっくりしました。何を目印にすればここにたどり着けるんだか、見当もつきません。

そこは、それはそれは素敵な森のなかでした。

彼女は「同じところばかり歩くと土が崩れて木が枯れちゃうのよね。だから、できるだけ違う場所を歩いたほうがいいのよ。時々ルートを変えるといいのよね。」と話してくれました。私は、登山ルートから外れると自然を破壊してしまうのだとばかり思いこんでいたので、これは新鮮でした。なるほど、そういう考え方もあるんですね。

さて、途中、鮮やかなオレンジ色をしたキノコを見つけました。ハナビラダクリオキンという面白い名前をしたキノコです。

下りは真正面に富士山を眺めながら歩くので、本当に気持ちがいいです。

枯れすすきのなかに、小鳥を見つけました。正面から見ると面白い顔をしていました。

この日はたまたま行き会った方のお陰で、自分では通ることのないであろう素敵な道を案内してもらうことができました。山でこうして人とあって話すの、すごく好きです。


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