うちのトカゲ

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私、トカゲを飼っています。フトアゴヒゲトカゲ。

今から10年前の2009年、ボストンに住んでいる時に、大家さんが飼っていたのを私が面倒を見るようになりました。そしてその翌年2010年、その子を連れて帰国しました。私が面倒を見始めた頃には既に成体で、大家さん曰く、2,3年は飼っていたとのことなので、もうとうに10年を超える高齢のトカゲです。

初めてこの子に会って以来、もう可愛くて可愛くて仕方がありません。

以前は家の中をトコトコ走り回っていたし、大好物のカマキリを見せようものなら、ものすごい速さで走って飛びついていたものでした。私が呼びかけて手を出すと、その手をペロと舌先で触れて挨拶を返してくれていたこの子。

なぜか名前はつけていません。なぜでしょうね。特に不自由していないので、そのままにしています。ボストンにいた頃、家に水道工事か何かに来た人たちが、お腹がパンケーキに似てるからパンケーキって名前をつければいいよ、と言ってくれたのですが、結局定着しませんでした。ふふ、確かにベタっとリラックスしている姿を上から見ると、お腹がまーるくてパンケーキみたいなんですよね。

今では、もう目もあまり見えていない様子で、餌を食べるのも難儀するようになりました。目が見えないので餌をなかなか認識できないんです。でも、一度「ご飯をもえらえる」と分かると、何も差し出してなくても一生懸命舌を伸ばして餌をせがみます。こうしてせがんでくれるうちは、まだ大丈夫かな。

歩くのもおぼつかなくなってきました。後ろ足がうまく動かないので、前へ進もうとしても前足が宙に浮いて空を掻きます。脱皮も、最近はあまりうまくいっていません。

それでも、よく食べるしよく眠ります。目は見えていないけれど、外に出たいのか、窓際においておくと、窓ガラスをカリカリ引っ掻いています。

言葉を交わすことができないので、彼が毎日何をどう感じているのか分からないけれど、どうか毎日幸せでいてくれますように。

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