ニリンソウが満開という情報を得て上高地へ行ってきました。
今回は時間に余裕があったので、夜中に家を出て下道をのんびり走りました。一般道を使うと当然時間はかかりますが、高速道路では経験できない楽しみもあるので私は結構好きです。ただ、明け方には特に動物が道に出てくることが多く、あちこちで動物が車に轢かれて倒れているのを見かけます。この日も「どうか飛び出してこないでね」と祈りつつ車を走らせました。
さて、上高地への一般車両の乗り入れは規制されているので、シャトルバスを利用します。私は沢渡(さわんど)からシャトルバスに乗りました。
沢渡にも何カ所か駐車場とバス停があります。私は沢渡バスターミナルに車をとめました。
バスターミナルよりももっと上高地寄りにも何カ所か駐車場&バス停があります。そちらは車を降りてすぐ目の前からバスに乗れるので楽かもしれません。そこから乗る人たちのことも考慮されるので、バスが満車で乗れないということはないと思います。
バスは20分に1本くらいの頻度で走っています。人数が集まれば乗り合いタクシーを使うのも手です。料金はそれほど変わりません。
上高地のバスセンターから少し歩くと河童橋です。
快晴で、穂高の山々がくっきり。
木の幹に何かくっついていたんだけれど、何でしょう。キノコじゃなさそうだし・・・それともキノコ?
少し歩いたところに橋がかかっています。水のなかには綺麗な緑色の藻。これ、梅花藻(バイカモ)なんだそうです。花をつけるのはいつ頃なんでしょう。きっと綺麗でしょうね。
15分ほど歩くと小梨平キャンプ場。ここにテントを張って一泊します。広々とした気持ちのいいテント場です。地面も平らなので快適。
あとはブラブラと気ままに散策。
ハシリドコロもたくさん。見あげるとオオカメノキ?がキラキラ。
サンカヨウを間近で見ることができたのも嬉しかったです。
林の中にはニリンソウが一面に咲いていました。八重咲のもありました。シロバナエンレイソウも至るところに咲いていて感激。これまでは、一つでも見つけると「あ、エンレイソウだ!」と大喜びしていた花だったのに。
明神館に到着。
稲穂のように見えるのは何だろうと思ったら、ユキザサの蕾なのだそう。
緑色のニリンソウを見つけると縁起がいいとか。よーく探すとちらほら見られました。緑色の花がいくつも集まっているところもありました。
ここのお猿たちは周りのニンゲンを気にも留めず悠々と振舞います。
ニリンソウだけど三輪になっているのも。
徳澤園のテント場に到着。私は今回小梨平に泊まりましたが、こちらもいいですね~。
テント場もその周りもニリンソウでいっぱいです。
徳澤園のカフェでコーヒーソフトとコーヒーをいただきました。
さて、戻ります。
小梨平キャンプ場へ戻ってきました。まだ陽が高かったのですが、まずはお風呂で汗を流し、穂高の山を眺めながらビールを飲んでぼーっと過ごしました。贅沢な時間ですね~。
それから自分のテントに戻り、さっさと夕食を済ませて暗くなる前にテントに入りました。鳥の声を聞きながらうとうとするうちに、いつの間にか暗くなっていて、小鳥たちの声がヨタカの声に変っていました。
夜中に、私の知る限り2度、私のテントの真上でヨタカがしばらく鳴いていました。近くで聞くと、遠くから聞こえるのとは少し違って聞こえました。すぐ近くでヨタカの声を聞いていると何だかすごく安心感をおぼえました。
何度か目を覚ましながらうとうと眠り続けるうちに、ヨタカの声にホトトギスが混じるようになり、カラスの「カー」という声が聞こえて、ある時を境に小鳥の声が突然賑やかになりました。ヨタカの声が小鳥の賑やかな囀りに変わっていくこの時間、すごく好きです。
小鳥の声を聞きながら、結局陽が高くなるまでテントのなかで過ごしてしまいました。本当は大正池に散策に行くつもりだったのですが、それはよして、山を眺めながらゆっくり朝ごはんにしました。
ここであるパティシエさんとしばらくお話をしました。ケーキ作りの奥深いお話を聞かせていただいたりして、楽しく過ごしました。山でパフェなどのスイーツを楽しめるイベントをやってらっしゃるそうです。山でパフェ、食べたい。
シャトルバスで沢渡に戻った後、乗鞍高原の一ノ瀬園地というところに立ち寄ってみました。ミズバショウやツツジを眺めながら遊歩道をぐるっと一周できるとどこかで見たので。でも、駐車場には車は2台しかとまっておらず、辺りは閑散としていました。観光センターに電話で問い合わせたところ、木道は修理中で一周はできない状態、また、ミズバショウには時期が遅すぎるとのことでした。
が、せっかくなので車を降りて数分だけ中に入ってみました。
遅咲きのミズバショウが数株、待っていてくれました。乗鞍岳の眺めもよく、静かで素敵なところでしたよ。立ち寄ってみて良かったです。