ホテイランとツクモグサを求めて八ヶ岳へ ~赤岳山荘・赤岳・横岳・硫黄岳~ 2018年6月1-2日

山へ行こう

2018年6月1 日(金)-2日(土)

ずっと見てみたいと思っていたホテイランを求めて八ヶ岳へ一泊小屋泊で行ってきました。

出発は赤岳山荘。山荘の前にたいてい山荘の人が立っていてくれるので、そこで駐車料金を支払います。(1000円/日)(マップコード218 531 406) 赤岳山荘の駐車場にはトイレがあり、その横に水場もあります。

すぐ手前の「やまのこ村」にも駐車できます。ただし、赤岳山荘もやまのこ村も、そこに至るまでが悪路なので、車高の低い車は美濃戸口にある蓼科観光駐車場か八ヶ岳山荘の駐車場のほうがいいかもしれません。

ちなみに、赤岳山荘へ向かう途中、道が二手に分かれている箇所があります。左側はカーブした広い道、右側はまるで登山道のような狭くてガタガタの道。ところが、私の車のナビが右側の道を案内したため、私は何も考えずに右側の道に入ってしまいました。車一台通るのがやっとで、しかも本当に登山道のように石があちこち飛び出ていて、とても車が通れるとは思えない道です。私の車はSUVですが、途中で車輪を取られて動かなくなりました。また、一度は車の下に石が当たってゴツン!という音がしました(ごめんね、私の車😿)。こんな道に入り込むのは私だけだとは思いますが、うっかり迷い込まないようくれぐれもご注意ください

今回のルート

1日目 赤岳山荘駐車場~行者小屋~赤岳展望荘~赤岳~赤岳展望荘(泊)

2日目 赤岳展望荘~横岳~硫黄岳山荘~硫黄岳~赤岳鉱泉~赤岳山荘

クリックすると少し大きくなります

1日目【2018年6月1日(金)】

赤岳山荘の駐車場には8時半ごろ到着。金曜日だったせいか、それほど混んでいませんでした。

身支度をして出発。5分ほど歩くと美濃戸山荘があります。

ここで南沢コースと北沢コースに分かれます。今回はホテイランが見られる南沢コースを行きます。

10分ほど歩くと、ありました、ありましたー! ホテイラン。

なんて綺麗なんでしょう。

このホテイラン、漢字で書くと布袋蘭。花の下側にあるぷっくりと膨れた花弁(唇弁)が、伝説の仏僧「布袋」のお腹に似ていることからつけられた名前のようです。

学名はCalypso bulbosa。これはfairy slipper(妖精のスリッパ)という意味なんですって。このほうが素敵ですよね~。 和名ももう少しエレガントな名前ならよかったのに、ぷっくり膨らんだお腹だなんて・・(伝説の布袋さんには失礼かもしれませんが💦)

ホテイランが見られるのはこのエリアだけなので、かなりの時間この繊細な花を眺めて過ごしました。

いつまでも見ていたいけれど、ここで夜を明かすわけにもいかず、樹林帯を進みます。

八ヶ岳の森、本当に好き

ミソサザイがチリリリリ

えっ、なに?

タケシマラン

ちょっと気持ち悪いけど、つい写真を撮ってしまう

 

行者小屋

行者小屋に到着。ここで休憩しました。隣のテーブルのご夫婦がコーヒーを淹れてくださいました。「あ、でもカップが・・」なんて話をしていると、別のテーブルの方が紙コップを分けてくださいました。みなさん、ご親切にありがとうございました。

さて、ここから地蔵峠を登っていきます。地蔵峠へ続く道は、行者小屋の裏手にあります。

 

気をつければ特に危険はありませんが、かなり急な登りが続きます。ところどころ鎖や梯子が出てきます。落石を起こさないように足もとには用心、用心。

赤岳、見えてきました~

梯子はまだ続きます。

お地蔵さん、こんにちは!

お地蔵さんを過ぎてからも鎖場が続きます。もうひと頑張りして、ようやく稜線へでました。この日の宿、赤岳展望荘は見えていますが、赤岳が雲の中に隠れてしまいました。

赤岳展望荘に到着しました。ここでまず宿泊の手続きをします。この日は宿泊客が少なかったため、大部屋で予約していましたが、同じ料金で個室にしてもらえました。個室で予約していた皆さんは大部屋と同じ料金に変更になっていました。

赤岳展望荘には天水を利用したお風呂があるのですが、お風呂が始まるのは私の泊まった翌日からでした。残念!

しばらく休んでから、赤岳へ向けて出発しました。行者小屋でコーヒーをご馳走してくださったご夫婦がご一緒してくださることになりました。

キバナシャクナゲが咲いていました

霧で何も見えない赤岳頂上

小屋の前からは素晴らしい夕景を楽しむことができました。

赤岳展望荘の夕食はバイキング形式です。野菜をしっかり煮込んだスープや天ぷら等々、品数も多くて、美味しかったです。おかわりできるところも嬉しい。

お部屋の様子。二人用の個室でしょうか。狭いです(笑) そして、寒かったです。廊下にはストーブがあったのでよかったのですが、布団は冷え切っていたので温まるまでかなり時間がかかりました。

私の泊まった部屋

この夜、私はなかなか寝つけませんでした。部屋の窓を開けると、一面の雲海にうかぶ白い月。静かな眺めでした。

二日目【2018年6月2日(土)】

朝から快晴。朝食をとり、お湯を分けてもらって、出発。前日のご夫婦がまたご一緒してくださることになりました。

雲の上に浮かぶ富士山

横岳へ向けて稜線を上ったり下ったり。写真では大変そうに見えるかもしれませんが、気をつけていれば怖いと思う箇所はありませんでした。

辿ってきた稜線を振り返る

ツクモグサ、ありましたー!! 斜面にいっぱい。ツクモグサは日に当たると花を開きます。まだ朝早かったので花を開く前のものも多かったです。花を開くのを待っている人たちも大勢いました。

ツクモグサは横岳付近まであちこちに見られました。

横岳を通過。さらに稜線をたどって、硫黄岳山荘へ到着。(いろんな方が写真に写っているので、載せられないのですが・・)

硫黄岳山荘のログハウス風のトイレは、話には聞いていましたが、それはそれは綺麗でした。硫黄岳山荘へ行ったら是非ともお手洗い休憩を。

硫黄岳山荘から、長い坂を硫黄岳へと登っていきます。長いです。が、一歩一歩あるいていくと、そのうち着きます。

硫黄岳の広い頂上に到着。ここはいつ来ても伸びやかでいいです。

爆裂火口

ここから赤岳鉱泉へと下っていきます。

あるいてきた稜線を眺める

樹林帯を下って赤岳鉱泉へ到着。ここで食べたカレーがすごーく美味しかった。メニューは忘れてしまったけれど、いろんな種類のカレーがありました。

アイスキャンディーも溶けてしまってました

ここから赤岳山荘の駐車場までは、のどかで歩きやすい道でした。お花もたくさん。

ちなみに、シロバナノヘビイチゴの実は甘くて美味しいですよ。

こうして楽しい山歩きは幕を閉じました。親切なご夫婦とご一緒させていただき、少々霧が出たもののお天気には恵まれ、ホテイランとツクモグサも楽しむことができた、大満足の山でした。

関連記事: 杣添尾根~横岳 ツクモグサを求めて~稜線上はお花の楽園 2016年6月9日

ツクモグサ&ホテイラン 阿弥陀岳~赤岳~横岳~硫黄岳周回 2019年6月17-18日

タイトルとURLをコピーしました