2019年6月9日(日)
当初は別の山に出かけることにしていたのですが、天気があまり良くなさそうだったので、急遽変更して入笠山へ行ってきました。
入笠山は長野県中西部に位置する標高1955メートルの山。ゴンドラを使うと標高1780メートル地点まで一気にアクセスできます。ゴンドラ駅を降り立ったところから四季折々花が咲き乱れる花畑が広がっているので、ハイキングをしなくても十分お花を楽しめる山です。
ゴンドラ山頂駅から入笠湿原まで約10分、花畑までさらに約10分。ここまではよく整備された道で特にハイキング装備は必要ありません。その先入笠山山頂まではさらに30分程度です。ここだけは、少し道が悪いのでハイキング装備があったほうが安心です。
今回私たちのグループは、ゴンドラは使わず「沢入登山口」から入山しました。ここから約1時間で入笠湿原です。道はよく整備されています。
入笠山では午前8時から午後3時までマイカー規制が設けられている期間があります。8時前であればマナスル山荘前まで車で上がることもできます。
沢入登山口前の駐車場には(20台程度収容)水洗トイレもあります。朝7時半の時点ではとまっている車は7~8台でした。
天気予報では午前中はなんとか雨に降られずに済みそうだったのですが、あいにく朝から小雨がぱらついていたので、合羽を着て歩き始めました。
マイヅルソウがたくさん咲いていました。ギンランもあちこちに見られましたが、まだほとんどが葉っぱだけ。いくつか蕾が白く膨らみ始めたのがありました。
雨が降っていたせいかセミの声は聞こえませんでしたが、抜け殻だけいくつか。小ぶりのヒトリシズカがかわいい。
二ホンすずらんはまだ蕾のほうが多かったです。蕾すら出ていないものもたくさんありました。
ガスで周りがよく見えませんが、それはそれで幻想的。
山彦荘から入笠山へ向かう辺りから登山道らしくなります。
15分程度で入笠山山頂に到着です。
お天気が良ければ遠くの山々まで見渡せるのですが・・・体が冷えてきたので、早々に下山開始。
見ていて可哀そうなくらいにサルオガセ(猿尾枷)のついた木。サルオガセがつくとその木は枯れると聞いていましたが、調べてみるとそういうわけではなさそうです。よかった😊
マナスル山荘の近くのフェンスの向こうに、シロバナエンレイソウが群生していました。それを見て、ご一緒してくださった山の先輩がひと言。「葉っぱの上に妖精が座ってるみたい」・・素敵。
入笠湿原を散策します。
クリンソウはまだ堅い蕾のものがたくさんありました。これから次々と花を開くことでしょう。
ゴンドラ山頂駅の前にも花畑があるので行ってみます。
可憐なツバメオモトやマイヅルソウの群生を眺めてわくわくしながら歩を進めると、クマガイソウとアツモリソウの立派な姿が!
アツモリソウを見るのは初めてだったので感激でした。
そしてドイツすずらんのお花畑。20万本もあるのだそうです。
再び入笠湿原。
カケスだと思うのですが、30センチ以上もありそうな鳥が、地面に下りたり枝にとまったりを繰り返していました。(残念ながらぴんボケ😞)
それから来た道を下って沢入登山口へ。多少雨粒は落ちてきていましたが、ひどい雨にあうこともなく、雨露滴るお花や木々を眺めながら楽しい散策ができました。